現在公演中の舞台、「No.9-不滅の旋律-」。
稲垣吾郎さんが天才音楽家ベートヴェンを演じている話題の作品です。
詳しいレビューは観劇アドバイザー・kuriさんのこちらのブログをどうぞ!
拝啓、ステージの神様「 稲垣さんの足元と繊細なノイズ『No.9-不滅の旋律-』」
さて、この物語内では、コーヒーに関するエピソードが出てきます。
それは、ベートヴェンがコーヒーを淹れる際には、きっかり60粒を数えていた、というもの。
彼がコーヒー好きだったというのは、わりと有名な話らしいのですが、毎回60粒を数えていた、というのは几帳面というか、天才はどこか違うというか・・・相当のマニアっぷりです。
そんなベートヴェンがこだわったコーヒー豆60粒。
これはコーヒーメジャーでいうと、いったいどれくらいなのか?
ということで、実際に数えてみました!
コーヒーメジャー1杯は、豆何粒?
いつもコーヒー豆を測る際に使っているメジャーは、カリタ製のこちら。
コーヒ一1杯分の豆(粉)に適量といわれる10グラムが測れます。
このメジャーで、豆をすくうとこんな感じ。
いつも、すり切りよりほんの気持ち、多めに入れています。
さあ、このスプーンの中にはいったい何粒の豆が入っているのか・・・。
数えやすくするため、キッチンペーパーに並べてみましたよ。
横列が10粒、縦列が6粒。
そして、プラス15粒の計75粒という結果に。
そして、60粒だけをスプーンにもどしてみると・・・
ちょうどすり切り一杯になりました。
さらに念のため、60粒の重さも測ってみると、9グラム。
コーヒー1杯分の豆の量とされる10グラムに近い数値ですね。
ということで、コーヒー豆60粒というのは、おおむねコーヒー1杯分にちょうどいいとされる分量であると言えるでしょう。
もちろん、豆の大きさにもよりますが、さすが天才ベートヴェンです。
ただし!ここで注意したいことは、コーヒーは豆の時と粉にした時との重量が変わってくるという点。
10グラムというのは、粉にした時の1杯分の数値ですから、豆の時に10グラムで測っても、挽いてみると10グラムにはならない、ということはありえます。
さらに、豆の大きさは均一ではないので、きっちり10グラムで計量したいなら、粒数で決めて淹れるのは、実は正確ではなさそうです。
【追記】実際に検証してみました。
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ちなみに、今回使用したのは普通のキッチンスケールですので、正確にきっちり計量したい場合は、専用のものをおススメします。
結論。コーヒーは粒数より、グラムで測るべきかも。
コーヒー1杯に適した豆の量を10グラムとすると、豆粒の大きさによるところが大きいため、必ずしも60粒イコール10グラムとは限らない。さらにいうと、豆の時と粉の時では、同じ10グラムでも容量は変化します。
この辺りは、いずれもう少し踏み込んで調べてみたいと思います。
そんなわけで、ベートヴェンのこだわりを否定してしまうようですが、「コーヒー豆60粒はあくまで、だいたいの目安と考えておき、正確に計る場合はスケールを使ってグラムで測るのがよい」 というのが結論かと。
そもそも、ベートヴェンのこの逸話、彼のこだわりの強い一面を表すエピソードに過ぎないのであり、そこに正確性を求めるのは違うのかもしれませんけどね。
ただ、彼が現代に生きていたら、間違いなくコーヒー豆はきっちりグラム単位で測って、お湯の量や道具など、コーヒーに関する全てにこだわっていただろうな、なんて思いました。
なんといっても天才ですから!
以上、ベートヴェンとコーヒー豆。天才のこだわりは果たして?でした!
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